生徒の保護者さんとお話しするときに、返答に困る質問や相談があります。
それは「うちの子のやる気スイッチはどこになるんでしょうか?」
「先生、やる気スイッチを押してください」という類のもの。
返答に困るのは、私自身がその子のやる気を上げられるかは分からないからです。
ゆい研に来てやる気が上がる子がいれば、そうでない子もいます。
指導者である私を慕って、私との会話から勝手に何かを学ぶ子もいれば、勉強だけ教えてくれたらよくて、人生訓を話すと嫌がる生徒もいます。
勉強以外の話がしたくて授業後に残っておしゃべりして帰る生徒もいれば、余計な話をしようとは思っていない生徒もいます。また、生徒との関係性が変化していき、半年後に深い話ができるようになる生徒もいます。
よって、指導者である私が生徒のやる気を上げられるかは正直分かりません。
私なりに工夫もしたり、生徒によって接し方を変えたりしますが、子どもたちもそれぞれ生身の人間であり、一筋縄にはいきません。
今日読んだ、富永雄輔著『男の学力の伸ばし方』には、男に子にはやる気スイッチはないと書かれており、驚くと共に納得しました。著者が記しているのは、子どもが勉強するかどうかをやる気に頼るのではなく、やる気がなくても勉強する習慣を身につけさせることが大切だということでした。この本ではどのように勉強を習慣化するかについても言及されています。
また、男の子が片付けを苦手とする理由と対処法が書かれてあります。「何でこんなに手がかかるの!?」とイライラすることが私自身も多々あったので、少し落ち着いて息子と向き合えそうです。
同じ著者による『女の子の学力の伸ばし方』という本もあります。
女の子は育てやすい分、周りに気を遣いながら、周囲の様子をうかがいながら生活していることを改めて実感します。塾に通う女の子たちが気持ちよく塾に通い、自信を持てるように指導していきたいと思いました。
きょうだいでお姉ちゃんはできたのに、なんでこの子はできないの・・・と思っている保護者の方に特におすすめします。