今日の授業は英語の例文暗唱から始まりました。
生徒たちは宿題として4つの英文を覚えてきてもらっています。
例えば、「私にはアメリカ出身の友達がいる」→”I have a friend who is from America.”などです。
例文暗唱ができると、日本とは異なる英語の語順に慣れることができます。
ちょうど今は、多くの生徒がつまづく関係代名詞。
例文暗唱はかなり負荷が高いですが、その分力も付きます。
生徒たちは4つの例文のうち、自分がどれに当たるかも、何番目にあてられるかもわかりません。
そういう緊張感の中、一人ひとり当てられては皆が聞いている中で暗唱します。
生徒たちは意外とできるものです。指導者側がどれだけの理想を持ち、生徒に要求するかだと感じさせられます。
中には言えない子もいます。
お家で覚えてきていないか、プレッシャーの前に覚えていたことが崩れ去るかのどっちか。
そんな時は容赦なく「不合格!」と告げて居残りにします。
教員時代、指導主事の先生方には皆の前で生徒に恥をかかせていけないと習いました。
生徒たちのプライドを傷つけないように、と。
今はみんなの前でどんどん言わせます。間違わせます。
間違って覚えるのならラッキーだし、
恥をかきたくないなら、家で覚えてきたらいいのです。
英文暗唱の次に、今日のメインである数学です。
最近、学校の授業が速いスピードで進んでいます。
二次関数を終えるのが特急並みに早い。
コロナ休校の影響でしょう。
本来は学校の進度より早く進めるのが当塾の方針ですが、今日は例外。
学校は図形に入っていますが、
その前の二次関数の文章題をしました。
その中で分かったことは、ある中学校では二次関数と一次関数の交点の問題を飛ばして次の単元に入ったということ。入試に頻出の問題なので、入試前にやったほうが効果が高いという判断かなと思いました。
私の授業では文章題に時間をかけます。
思考力をつけさせたいからです。
それから、「学校と同じことをやってもね。(塾にお金払う必要あるか?)」と思うから。
生徒たちにはこう言います。
「入試は考えさせる問題に変わってきている。私の中学生の時は覚えたらすぐ点数とれた。
今は違う。 何でかわかる?
考えないでいいことは機械が得意で、機械にさせたらいい。
人間は考えることができるんだから、考える力を伸ばして少しずつ社会を良くしていこう」
文章題のあとに、図形に入りました。
しかし、しばらく二次関数の文章題と図形の並行でいく予定です。
メインの授業が終わったら、私は3年生の保護者面談でした。模試の結果報告のための面談です。
「お家で勉強するようになったのは塾のおかげ」と、とても嬉しいお言葉をいただきました。
私が面談中している間、例文暗唱の居残り組が別の講師とテストをしていました。
このような日々の取り組みが、子どもたちの成長につながることを期待しています。